朝ウォーキング:無駄の効能

ランニングをすると,脚の付け根や腰が痛くなるという現象がここ数年続いている.走っている時は痛くないのだが,走り終わってから数日間はその痛みが続くので厄介だ.

おそらくなのだが,コロナ禍で4kgほど体重が増えてそのままになってるので,それが脚や腰への負担になってるのかなと思う.

1週間くらい休むと回復してくるので,他の原因とも思えない.そこで,先日からランニングを中止することにし,代わりにウォーキングをすることにした.

だけど,当初はあまり気が進まなかった.

  • ただ歩くだけだと退屈じゃないのか?
  • カロリー消費はキロ数で決まるので,走った方がタイパ(タイム・パフォーマンス,短い時間でより高い効果を得ること)がいいのでは?

そんな考えもあった.体の痛みがある以上,タイパとか言ってられないので,とりあえずやってみることにした.

ところが・・・

やってみると,ウォーキングというのもなかなかいい

先ず体への負担が軽いので息が上がらない.なので,歩いているときに色々考える余裕がある.これがランニングだと全くそんな余裕がない.

そこで,ふと思った.

せっかく考える余裕があるのに,ただボーッとしているのも勿体無い.単に歩くだけじゃなく,英語のリスニングも同時にした方がタイパがいいんじゃないか?

早速やってみた.

確かに歩きながらのリスニングは,座って勉強するときより頭に入るかもしれない.だけど,結局やめることにした

朝のウォーキングは,風の音,小鳥の囀りなど,1日がまだ始まっていない朝の静かな空気を肌で感じることができる.まだ気温の上がっていない朝のフレッシュな空気を胸いっぱいに吸うととても気持ちがよい.

そういう環境下でゆっくりと歩き始めると,自然と体も心も整ってくる.これはとても大事なことだ.

そんな時に,イヤホンで英語の音声を聞いてしまったら,すべてがぶち壊しだ.ウォーキング中は朝の空気を五感で感じたいと思った.

 

最近よく「コスパ」とか「タイパ」とかいう人が多い.

だけど,少なくとも2つのことを同時に行なうことは,タイパどころか得るものは結局半々だろう.

ウォーキングと英語のリスニングを同時に行うと,耳が塞がっているので朝の爽快感を十分得ることは出来ない.

また,リスニングにしても,歩きながらだと完全に音だけに集中することは出来ない.信号機や車の通過など,ウォーキング中は注意すべきことが他にたくさんあるからだ.

 

効率だけ見ていたのでは見失ってしまうこともあるのかもしれない.

逆に言うと,非効率なやり方に本質が隠れている可能性がある.

コメント

タイトルとURLをコピーしました