統計的推定と検定:超わかりやすい高校数学の参考書

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今まで「佐藤の確率統計」を使用してきましたが

最後の方の統計的推定と検定のあたりになると,どういうわけか誤字脱字や計算間違えが結構目立つようになってきた.

まぁ昔の本だからね.その後改訂したのかもしれないけど,もうこの本は絶版だし.問題数が多くて気に入っていたんですが,あまり間違いが多いと勉強しても不安になる.

それに,母比率の推定の問題と二項分布の問題のところで,\(\sqrt{n}\)で標準偏差を割るのか割らないのか,どうも解説を読んでもスッキリしない・・・

「佐藤の確率統計」は,最初は素晴らしい内容だと思っていたけど,これを使って深く勉強していくうちに,結構アラが見えるようになってきた.

そこで,現行の高校数学の参考書を購入することにした.

で,書店で調べてみたけど,今の高校数学って「数学I, II, III」とか「数学A, B」とか,数学の分野名で分けられてないんだ!と思ってびっくりした.

今勉強している統計的推定と検定は現行の高校数学ではどこで習うのかと言えば,「数学B」.そこで,数学Bの参考書を眺めたら,割といいなと思った(=解説がわかりやすく問題が多い)のは,下記でした.

パステルカラーで軟派な表紙だけど,まぁそれは今の時代なので仕方ないだろうね(苦笑)

だけど,内容はとても親切

特に,母比率の推定と検定,二項分布の話は,正直いうと「佐藤の確率統計」では説明不十分で随分悩んだところだったけど,それが一発で明快になった!

これはすごいかもしれません.

「東大生が一番読んでいる数学書」などと帯に書いていて,胡散臭いなーと勝手に思っていたけど,案外本当かもしれません.

受験参考書や数学書も,時代が進んで来れば,教え方も説明の仕方も進化していくんでしょうね.

気に入らない点があるとすれば・・・

フォントと行間!

まるで素人がワープロで作成したようなレイアウトはなんとかならないかなーと思います.Times New Romanのフォントはちょっといただけない.しかも,すべてBoldになってるので見づらくて仕方ない

行間も不自然に広いけど,こんなに開ける必要があるんでしょうか?

内容は素晴らしいのに,手作り感満載のレイアウトはどうにかして欲しいものです.

逆にいうと,この見た目のために随分損してるような気がします.パラパラめくったときに,

「あ,これいいかも?」

という気にはなりませんね.だけど,内容は素晴らしいので,ぜひ何問か解説を読んでみてください.

明日からこちらの本も勉強内容に含めていきます.徐々に統計の本が増えてきてますが(苦笑)