私が博士を取得するまでの紆余曲折を記事として残しておきます.
以前,別のブログで記事として書いた内容ですが,そちらのブログを閉鎖したのでこちらに移行するつもりです.一気には大変なので少しずつ移行します.
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15. 査読者のあしらい方
やっと「条件付き採録」の結果が届いた.
それは,ある日本最大規模の工学系学会の英語論文誌である.その査読者の指摘は,私の気力を挫くのに十分すぎるほどの厳しい内容だった.指摘の中には,どう答えたら良いか皆目検討もつかない指摘もあった.
こういう時は経験がモノをいうのだろう.
私はフルペーパーを通した経験がない.だけど,主査の先生,同僚,そして主査の研究室の准教授の先生など,経験豊富な方々に相談した結果,眼から鱗が落ちるほどの絶妙な回答案と修正案を教えてくれた.この経験から私は査読者への対応方法でかなり多くのことを学んだ.
投稿した当初は一段組み10ページの論文だったが,修正版では上限ギリギリの16ページになっていた.
正直言うと,そこまで修正が必要だとすればすでに不採録レベルだと思わんでもないが.それくらい修正箇所が多かった.
再提出して2週間後に結果がメールで届いた.
「採録」
これが私にとって人生初のフルペーパーだった.まさに傷だらけの勝利.フルペーパー採録の厳しさと難しさを学んだ瞬間であった.
博士取得にフルペーパーの採録が必須というのもなるほどと思った.このような経験なしに博士などと呼べないだろう.
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