16. 二編目のフルペーパー

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私が博士を取得するまでの紆余曲折を記事として残しておきます.

以前,別のブログで記事として書いた内容ですが,そちらのブログを閉鎖したのでこちらに移行するつもりです.一気には大変なので少しずつ移行します.

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16. 二編目

最初のフルペーパーの修正版を再投稿した頃にすぐ続きの実験に着手した.最初の論文の続きなので結果はすぐ出た.主張も単純明快で,前回論文の結果を違うアプローチで行い,結果を改善したという内容で書けた.

今回も続きなので英語で論文で書いたほうが楽だ.だけど,実験結果をまとめていくうちに内容が情報工学寄りになったので,コンピュータサイエンスを扱っているある有名な英文ジャーナルに投稿した.

査読も比較的早かった.おそらく2ヶ月くらいだったと思う.結果は「条件付き採録」.指摘も多かったが,最初の論文で査読の対処方法を学んだので自力でかなりの部分を修正することが出来た.主査の先生にも相談したところ,その修正でいいでしょうということだった.

そして修正後の論文を再投稿して1ヶ月後に採録の通知が届いた.これで2編目である.最初の論文が通ると,その後は通りやすくなるというが,私も例外なくそうだった.一編目の論文が採録になってから,二編目の論文が再録になるまで1年かからなかった.

あと一編で申請の条件が揃う!勢いに乗ると案外早く進むものだ.

しかし,問題は三編目であった.なぜなら,最初に取り組んだ課題は,二編目の論文でもう大体することがなくなったのである.

細かい課題はまだ残っていたが,三編目のフルペーパーとするには少し物足りない.

そうすると三編目はどんな課題を扱うのか問題になる.

腹案はあった.

ただその内容に取り組むと,博士論文の内容に一貫性が欠けてしまう恐れもあった.

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