私が博士を取得するまでの紆余曲折を記事として残しておきます.
以前,別のブログで記事として書いた内容ですが,そちらのブログを閉鎖したのでこちらに移行するつもりです.一気には大変なので少しずつ移行します.
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17. 全く違う視点
3編目の論文の内容は,これまでと全く異なるデータを使って別の視点から分析を行うことにした(分析対象はどちらも同じだが).
方法も非常に単純明快で古典的だが,このデータについて分析されたケースは今までにない.そして,そこから新たな生理学的知見が得られたという主張である.
今回は「生理学的知見」を全面に出そうと考えていたので,投稿先はこれまでのように工学系ではなく,医系の日本語のジャーナルにした.2編のフルペーパー採録により自信をつけた私は少し大胆になっていた.
分析手法は医系でも普通に扱われるものだから受け入れられるだろうと予想したが,その思惑は当たった.条件付き採録ではあったけど,査読者のコメントは好意的であった.軽微な指摘事項があったけど,十分対応できる内容だった.
修正して再投稿.だけど,再査読の結果がなかなか送られてこなかった.
その間,主査の先生のGoサインが出たので博士論文をまとめ始めていた.博士申請の事務手続きを開始するのは3編目の再録決定通知が正式に届いた後だ.学位申請の事務提出〆切日が次第に近づいてきた.もし〆切日まで通知が間に合わなかったら,3ヶ月遅れの申請となる.
実はこの3ヶ月の期間は重要であった.なぜなら,3ヶ月遅れると主査となっていただく先生が本審査を前に定年退職を迎えてしまう.つまり,主査になれないことを意味していたからである.
それにしても,最後の最後まで私の学位取得に関しては色んなことが起きるものだ.
結果的に,通知が届いたのは事務〆切の1週間後.わずか1週間の差のために,主査となっていただく先生が退職する前に取得することが出来なくなってしまった.
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