漱石の「草枕」を読み始めたが
文章が難解なので,どうにも読みづらい.
これ,本当に面白いと言える人がいたら,かなりの文学的素養とセンスを持ち合わせているのではないだろうか?
何にせよ,言い回しが古文に類するような表現が多数出てくる.
これって,どうすればいいんだろう?
一つ一つ吟味して,古語辞典を引きながら,意味を完全に理解できるまで執着するような読み方をするといいのだろうか?(英文の精読のように)
そうすると,古典的な日本文学を読めるようになる素養が構築されるのだろうか?
私が勝手に尊敬している故・渡部昇一(上智大学名誉教授)が自著「知的生活の方法」で述べていた.
大学に入って最初の夏休みに,漱石の「草枕」を読み始めた.たいして厚い本でないからすぐ読み終えることができるはずであったが,ついに読み通さないでやめてしまった.(中略)その後,何度か「草枕」に手を出したが,そのつど,数ページ読んでやめている.
いやはや💦
20世紀の知の巨人と言われた渡部昇一でさえも,(学生時代とはいえ)数ページ読んでやめたという.漱石に手を出したのは実は間違いだったか?
だけど,「草枕」は夏目漱石の有名な小説の1つ.素晴らしいのは間違いないだろう.
徹底的に内容を理解できるように精読すれば,その面白さが(少しは)分かるのではないか?と単純に思った.
わかったような,わからないような・・・
という曖昧な読後感だと,そもそも「面白い」と思えるわけがないからだ.
まぁ,せっかく本を買ってしまったので(苦笑)
しばらくの間,読んでみます.
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