読み終わった本がどんどん溜まっていくと書棚が埋まっていきます.再読する可能性があるんだったらいいけど,もう読まないであろう本をいつまでも置いておくのはスペースの無駄.
だけど,電子書籍だとそのような心配がありません.いくら本を購入しても書棚を圧迫することがないし,スマホ1つあればどこにでも持ち運べます.
こんなに便利なものはないと考え,Kindleアプリをスマホにインストールし,いくつか電子書籍も購入しました.
だけど・・・
最近この考え方を改めることにしました.
話が少しズレます.私が子供の頃の話になります.
私の親父は「行進曲」が好きでよくレコードをかけていた.
なぜ行進曲?と思うかもしれません.親父は高校時代に吹奏楽部に入っていて,トランペットを吹いてました.戦後の貧しい時代で,しかも田舎の高校だったので,演奏する曲目といえば行進曲くらいしかなかったらしいのです.
親父は,昔演奏したことのある懐かしい曲を,郷愁の思いで聴いていたのだろうと思います.
私はいつも行進曲を聴いて育ったのでその影響は大きく,中学と大学で吹奏楽部に入部しました.
今でも吹奏楽コンクールがあれば喜んで聴きにいくし,YouTubeでも吹奏楽曲を好んで聴きます.また,それがきっかけでオーケストラとかクラシックにも興味の幅が広がった.
何が言いたいのかというと・・・
親が興味をもって取り組んでいる様子を子供はよく見ているということです.
多大な影響を与えるのは間違いありません.
そしてそれは読書も同じだと思います.
親がどんな本を読んでいるか子供は興味を抱くし,本を読んでいる姿をみれば自分も読んでみようかなと思う.
だけど,もしその本がスマホの中に電子書籍としてあった場合どうでしょう?
子供からすれば,親がスマホに食い入ってる姿にしか見えません.
ゲームをやっていても
メールを読んでいても
ネットで調べ物をしていても
LINEで返信していても
電子書籍を読んでいても,
子供から見えている姿はすべて同じです.
そう考えて,私はあえて本は電子書籍ではなく「紙の本」を買うことにしました.父親がいつも本を読んでいたという姿を見て育てば,その影響は少しはあるかなと.
そして,読み終わった本は書棚に置くことにしました.それにより,子供は書棚にある本のタイトルに興味を抱くかもしれません.
思いどおりにはいかないでしょうけどね.
でも,スマホ中毒のようにずっと画面に食い入ってる姿を見せるのは,子供にあまり良い影響を与えないでしょう.
・・・と思ったけど,うちの子はもう高1と中1.おまけに下の子は国語が大の苦手.
気付くのがちょっと遅かったかもしれません(苦笑)
コメント
電子書籍を読んでる姿は、スマホを見てるだけのように外からは見えるという発見になるほどと思いました。自分の父はまあまあ読書が好きな方で、父が読み終わった山岡荘八の「徳川家康」(単行本で昭和40年代発行)は中身も表紙も焼けて痛んでいましたが、自分は25歳くらいで、全て読みました。目の前の本棚に実物があるのは子供にも良い影響があると思います。
そんな自分は今では読書に関しては超ヘビーユーザーと化しています。
コメントありがとうございます.
山岡荘八の「徳川家康」が書棚にあったとは,素晴らしい環境ですね.私もそのような環境を目指して,うちの子供が大山さんのような読書好きになってくれることを期待します!